2025年1月

 あけましておめでとうございます。

この年末年始は、年末4日、年始5日と9日間の長期休養となり、来年も同様9日の長期休暇が待ち受けています。いつもの年であれば、正月ドラマを楽しんだはずですが、最近はスポンサー不足のせいか、心にしみるテレビドラマに出会うことが少なく、正月特番といえども、期待にかなわぬ結果となりました。

今年は、いや来る4年間はトランプアメリカ大統領に翻弄されるものとなるでしょう。昨年はウクライナ紛争に明け暮れた年でしたが、今年はトランプ大統領に、昨年のカードをすべてひっくり返される年になるのではと思います。ただ、ハリス候補よりもドラマを見せてくれるものと期待しています。

日本の貧弱な民主主義と異なり、アメリカの大統領制は強大な権力基盤のもと世界への波及効果が桁違いです。彼がどこまで自己主張を通すかで、世界経済や和平が大きく揺れる結果となるでしょうが、その中で日本がどれだけの抵抗を見せるのか、国内政権の混乱を含めて興味のある1年となりそうです。

労基署の臨検を受けて

【事案概要】

何の前触れもなく、顧問先事業所で労基署の臨検を受けました。

トラック・タクシー運転手の労働時間限度(36協定)が変更されたこともあり、ランダムサンプリングで労務監査を行っているようです。

【指摘事項】

  • 労働時間について、始業・終業時刻が不明確である。
    • 日報記載事項とアルコール検査時刻の乖離が大きく、この時間差が待ち時間なのか休憩時間なのかの判断ができない。
  • 日報記載事項とドライブレコーダー映像が不一致
  • 賃金台帳に記載すべき事項が記載されていない。
    • 性別
    • 労働日数
    • 労働時間数
    • 時間外労働時間数
    • 休日労働時間数
    • 深夜時間数
  • 労基法を超える拘束時間数の勤務を行っている者(1%程度)がおり、安衛法上改善の余地あり。
  • 労務管理が緩いため、日報記載を超える休憩を取っており、最低賃金を下回る者がいる。
  • 安全衛生委員会の実態が薄く、年間計画に沿った実のある運用が行われていない。

本事例を取り上げた理由は、タクシー業界の実情を知ってもらうためではありません。

上記指摘は、中小企業であればほとんどの会社に該当する指摘だからです。

以下の内容を御社で実行しているか振り返って欲しいと思います。

  • 労働時間は、タイムカード又はパソコンのログオン・オフ時間と一致しているか。
  • 法定の休憩時間(自由な時間)を確保しているか。
  • 36協定内容の限度時間を遵守しているか。

初歩の初歩を守ることさえ、難しいのです。